本物のオリーブオイル

先日 ある友人から LINEで ”君が扱ってるオリーブオイルは大丈夫?”という質問と、「まともな商品はわずか2割!あなたが使っているオリーブオイルは本物?」というタイトルのネット記事が送られてきました。その記事には、『オリーブオイルで老いない体をつくる』(平凡社:松生クリニック院長 松生恒夫著)から引用されたオリーブオイルのいろいろな効能
・動脈硬化や脳卒中の素因となる体内活性酸素の消去
・腹持ちが良く、消化吸収がゆっくりであることによる肥満防止
・アルツハイマー病をもたらすβ‐アミロイドオリゴマーの脳内産生抑制
・大腸がん、胃がん、乳がんの発生予防
・常習性便秘症や腹部膨満感の軽減
及び、『そのオリーブオイルは偽物です』(小学館:日本オリーブオイルソムリエ協会 多田俊哉代表理事著)から引用された 日本に出回っている粗悪オリーブオイルの実態
①オリーブの実は傷みやすく、収穫後できるだけ早く、できれば12時間以内には搾油をしなくてはならない。しかし、悪質な生産者はそれを無視し、カビが生えたり、腐敗の始まった実を搾って製品化している。
②一部の業者は、低品質のオリーブオイルなのに、最高品質の証である「エキストラバージン」(一番搾り)のラベルを貼ってその品質を偽装している。
③極めて悪質な業者になると、オリーブオイルに他の安価なオイル(ピーナッツオイルや大豆油など)を混ぜておきながら、純粋なオリーブオイルとして出荷している。
が記されていました。そこで、本文冒頭にある我が友人の素朴な疑問となるのです。

チュニジア Ksar社のオリーブオイルは本物です

結論から言いますと、私どもが扱っているチュニジア産オリーブオイルは間違いなく本物です。
①オリーブの実は傷みやすく、収穫後できるだけ早く、できれば12時間以内には搾油をしなくてはならない に対しては、何と収穫後僅か2時間以内の搾油を実現しています。

オリーブを栽培しているサンジュリエット農園は160ha(東京ドーム34個)の広大な敷地に約20万本のオリーブを栽培しています。最新鋭のイタリア製収穫機を導入し(チュニジアには1台しか無いそうです)収穫効率を上げ、2時間以内の搾油を実現しているのですね。昨年11月収穫時に実際にこの目で確認してきましたので間違いはありません。②、③の品質基準については、 良質のエキストラバージンオリーブオイルしか輸出させないという チュニジア政府の方針があり、極めて厳しい検査をpassして初めて輸出が可能となるのです。ですからチュニジア産オリーブオイルはEU基準に合格した 確かな品質のオイルと考えて間違いはないということです。
さらに、チュニジアのオリーブは 乾燥地の厳しい気候条件で生育するため、自分を守る抗酸化物質(ポリフェノール)が他地域産にくらべ極めて多量に含まれており、前記オリーブオイルの各効能も、より強く発揮できるかも知れませんね。